講習会
  今回の旅行のメインは、現地の講師に現在も残るエストニア独自の編み方を習う事でした。 編み棒で毛糸を編む事に変わりはないはずなのに、どこが違うのでしょう。 出発前に、ネットから先生を探し、メールのやり取りで時間と場所、講習料まで決めました。 初めてお会いする時は、ちょっとドキドキ。 幸い、皆さん、とても親切に対応してくださいました。



クリスティーナ

沢山の見本

ビリアンディ博物館
Kristina Joeste   ビリアンディで講習を受けたクリスティーナは、国立タリン大学の芸術学部の講師をしている方でした。 会場に指定された場所は、分校の教室でした。 事前にスライドを用意して下さって、エストニアの編み物の歴史と地方別、時代別の違い、 ソ連占領下では、エストニア色が薄れていたことなどの講義。 テープルの上には、生徒さんの作品の手袋が沢山展示してありました。
  その後、用意してあった細い針と糸で、手袋の手首の独特な模様編の講習。 友人は、手袋全部の編み方を習い、私は、お付き合い程度の講習です。 午前10時から、途中お昼を食べに出た後も講習。 終わったのは5時! クリスティーナは、編み物の本を出版している様な有名な方でした。


フィリス

豚の編みぐるみ

ハイムタリ博物館
Phyllis   友人の希望する「豚の編みぐるみ」の講師探しは、ちょっと大変でした。 出発前、目ぼしい人にメールを出してみたのですが、返事がなく、結局現地で見つける事になりました。 ビリアンディーからバスで40分程のハイムタリで見つかるかもの情報で広い草原の中にある施設へ行きました。 事情を話すと、あれこれ電話をして、ようやく翌日教えてくれる方と連絡を取ってくれました。
   翌朝、再度ハイムタリへ。 博物館の2階での講習です。 急な依頼でしたので、フィリスは、4才の男の子を連れて来ました。 大変物静かな方で、普段は、ラグを織っているとの事。 昼食抜きで豚の編みぐるみの、模様が複雑な胴体部分は友人が、私は簡単な足と耳を習って合体する事にしました。 博物館には、豚だけでなく、応用した動物の編みぐるみが沢山展示してありました。


ベロニカ

館長さんと

キフヌ博物館
Veronika   パヌルからフェリーで3時間。 キフヌ島は、ユネスコの世界無形文化遺産に登録されている人口600名ほどの小さな島です。 女性は編み物、手芸をする事で島独自の伝統工芸が保たれています。島内にタクシー、バスなどは無いので、移動手段は貸自転車を利用。島にある主な建物は、ロシア正教会と博物館と灯台のみ。
   博物館の館長さん(Marie)と出発前に講習の事をメールで決める事が出来ました。 講師になってくれたベロニカは、とても物静かで親切。 ここでは、丸一日ミトンを習いました。